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取組紹介 - 温室効果ガスの代替フロンからフッ素化合物をつくる

カテゴリ:ニュース|2023年04月10日掲載


代替フロンの一つであるHFC(ハイドロフルオロカーボン)は、オゾン層を破壊しないため、広く使われるようになりましたが、後に地球温暖化を引き起こす温室効果ガスであることがわかりました。そのため、2016年10月のモントリオール議定書第28回締約国会議で採択されたキガリ改正において、今後2036年までにHFCの使用を段階的に削減していくことが決定されています。

これまでに製造されたHFCは大量に貯蔵されており、今後、順次、産業廃棄物として焼却処理していく必要があります。しかしながら、HFC焼却には、多大なエネルギーを必要とし、同時に二酸化炭素も放出するため、その処分はあまり進んでいません。近年では不法に大気放出されることが懸念されるようになってきました。そこで名古屋工業大学大学院工学研究科工学専攻(生命?応用化学領域)の柴田研究室では、HFCを、私たちの生活に不可欠な有機フッ素化合物に変換する手法の開発研究を開始しました。

近年、管状の流路に試薬や溶媒を流して反応を行う、フロー合成が注目を集めています。フロー合成では溶液を流し続けることで大量合成が可能になる手法であり、有機合成反応をフロー合成法に応用することができれば、より工業的な手法に近づけます。私たちは、代替フロンHFC-23HCF3:フルオロホルム)を用いたトリフルオロメチル(CF3)化と、HFC-125HC2F5:ペンタフルオロエタン)を用いたペンタフルオロエチル(C2F5)化をフロー合成で行う方法の開発に成功しました。図に示すフロー合成装置を用いて、様々なカルボニル化合物に対してペンタフルオロエチル化とトリフルオロメチル化を行うことが可能です。

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この手法は代替フロンの再利用法としてだけでなく、医薬品や農薬としての活用が期待される付加価値の高いフルオロアルキルアルコール類やフルオロアルキルケトン類も本手法にて瞬時に合成することが出来ます。今後、様々な分野でのさらなる展開が期待されます。

詳しい研究成果は研究室webサイトで公開しているので、ぜひご覧ください。

名古屋工業大学柴田研究室webサイト

 

国立大学55工学系学部ホームページに本取り組みが掲載されました。
 ?国立大学55工学系学部ホームページ 環境への取り組み(名工大)


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