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柴田教授の研究論文がThe Chemical Record誌に「Frontispiece Art」とともに掲載されました。

2023年05月01日掲載


 Wiley-VCH社と日本化学会が共同で運営する国際学術誌「The Chemical Record」に、柴田教授とルーアン?ノルマンディー大学(フランス)のCahard教授による研究論文が、壮麗な「Frontispiece Art」を添えて掲載されました(図1)。論文表題は、N-Fluoro Ammoniumsalts of Cinchona Alkaloids in Enantioselective Electrophilic Fluorination,著者は柴田 哲男教授(共同ナノメディシン科学専攻および工学専攻(生命?応用化学領域))とDominique Cahard教授(ルーアン?ノルマンディー大学)です。

図1_キニーネ.jpg図1 「Frontispiece Art」となった作品


 「アフォーダンス(ロマンス)」と題された「Frontispiece Art」は、日本画家との芸術的コラボレーションによって誕生しました。作品は、第二次世界大戦中のマラリア対策においてキニーネをはじめとするキナアルカロイドが果たした重要な役割を描き出しています。花はキニーネのメタファーとして表現され、飛行機は世界大戦の象徴として描かれています。現代に至ってもキニーネは有機化学の分野でその潜在能力を発揮し続けています。柴田教授とCahard教授は20年以上前に、世界の異なる場所でキニーネが不斉フッ素化反応の媒介?触媒として働くことを個別に発見しました。この発見以来、不斉フッ素化反応は多くの研究者によって更なる研究が続けられ、この分野に革新的な進展をもたらしてきました。キニーネの持つ潜在能力と世界大戦のイメージを織り交ぜたこの作品は、芸術性の高い完成度を持ちます。発見当時は柴田教授とCahard教授は激しいライバル同士でしたが、後に競争するよりも協力することが世界に貢献することを理解し、現在では良き共同研究者として、その成果を共有しています。この論文には、発見の経緯からその最先端までの過程が詳細に記述されています。なお,Cahard教授は昨年度には本学で講義を行っています。

 柴田教授らは、サイエンスは創造であり、根底には工学と芸術との融合が不可欠であるという信念を持っています。その活動の一環として2013年以来、日本画家とのコラボレーション作品を精力的に発表しつづけています。今回の作品は、その26作目にあたります。

柴田研究室

<発表雑誌>掲載論文のウェブサイト

 雑誌名:The Chemical Record

 タイトル:N-Fluoro Ammoniumsalts of Cinchona Alkaloids in Enantioselective Electrophilic Fluorination

 著者:Norio Shibata, Dominique Cahard

 論文情報:doi.org/10.1002/tcr.202300096

受賞内容のウェブサイト


この情報は研究支援課が提供しています。

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